日記・・・身近な暮らしで

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2018/06/01 (金) | -
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  男女共同参画の法律や条例ができてから、もう何年にもなるというのに、それについての実感がないどころかますます、現状が悪くなっているのはなぜか、と思うことが多い。
若い人たちの生きづらさも含めて、もしかしたら、ベーシックインカムが解決の糸口になるのかもしれないと、木村衣月子とたびたび話していた。少し前に、木村が参加したベーシックインカムの会合で古久保さくらさん(大阪 市立大学)、堅田香緒里さん(埼玉県立大学)、白崎朝子さんのお話がとてもよかった、ということを聞いたので図書館に行き検索した。書籍はあったが、出雲市中央図書館にはなかったので、予約した。男女共同参画センターのスタッフにそのことを話したら関心がある、とのことだったので、図書を購入してもらえたら連絡しようと思っていたが、購入ではなく、岡山の図書館からの相互貸借とのこと 、ちょっと残念。
「ベーシックインカムとジェンダー〜生きづらさからの解放に向けて〜」(現代書館)は、男女共同参画が遅れている出雲市の図書館にこそ、購入してもらいたい書籍だ。

この本には、すべての個人にその生活に必要な所得を無条件で保障するベーシックインカムが女性の生き方にどう関わってくるのか、さまざまな立場の女性からの意見も盛り込まれており、もし、ベーシックインカムが取り入れられたら、どうなるのか考えさせられた。
最初にベーシックインカムが取り入れられたらどのようなことがおこるのか、まとめてある。
1.ベーシックインカムは、女の経済的自立を促す。
2.ベーシックインカムは、社会関係内における女の声(voice)と権力ないし交渉力の増大に貢献する。
3.ベーシックインカムは、いわゆる「貧困と失業の罠」を軽減する。
4.ベーシックインカムは、福祉国家を「脱官僚化」する。
5.ベーシックインカムは、家事やケア労働を社会的価値のある貢献として(再)評価する。

この本の最初にまとめられているベーシックインカムは、アンペイドワークを担ってきた女性を一人の人間として認める役割もするが、一方では、お金を出しているのだから家で家事労働をせよ、というメッセージになりはしないかと心配する意見も出されている。
ただ、こうした家庭内労働はただでするもの、となっている現状に比べればずっと良くなると思える。
いずれにせよ、問題が起きるたびにつぎはぎに制度を作ってきたが、つぎはぎはつぎはぎでほころびだらけで、制度のはざまでつらい思いをする人々を救えていない。また、制度を利用できても申請時にあれこれ聞かれることの苦痛を乗り越えなければならなかったりする。この本で紹介されているシングルマザーに対するひどい言葉の数々が、福祉事務所や役所の担当者の言葉であることに驚く。先進国では母子家庭の貧困が際立つ日本。こうした実態がさらに加速をかけていたのかと改めて実感する。

こうなってくると、最後にはベーシックインカムしか、解決の方法はないのでは、とさえ思えてくる。
貧困の実態がどういうものかさえ知らないか、それから程遠い人々が作る貧困政策では、いつまでたっても堂々めぐりどころか、すでに事態はひっ迫しているというかずっと放りっぱなしであったことを痛感した。
白崎朝子さんは、推進派の議論に対して、その多くに母子家庭や被虐待児の存在に目を向けられていないことに怒りを感じる、と書いておられる。これらがまぎれもなく政治的に作られたものであることを認識すべきだとの意見に私も同感だ。
ひとりひとりに基本所得を保障するベーシックインカムで、自律した個人としてどう生きるのかなど改めて考え直さなければ、生活保護などにたかる貧困ビジネスと同様の巧妙な罠にはまってしまうことになる。
実現までには、丁寧な議論が必要だと思った。


2013/06/19 (水) 16:03 | 男女共同参画
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2018/06/01 (金) 16:03 | -
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