日記・・・身近な暮らしで

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2018/06/01 (金) | -
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 きょうは、午後から総合教育審議会最終の会議だった。
任期の2年の間、会議が開催されたのは、5回。

県内の教育課題は山積みで、5回では、十分、話し合えたという感覚はほとんどない。
ほかの委員さんもそうであったらしく、県から出された点検・評価報告書案の書き方について
注文がついた。
しかし、この書き方は、この前の時とほとんど変わらず、できればもっと早い段階で議論しておくべきことだったと思う。
私は、最終の会議なので書き方よりも、内容について、議論を深めたいと思ったが、またしても言うだけで終わってしまった。

教育行政がもっと子どもや親の立場にたつことができれば、まだまだ、できることはたくさんある。それには、民間との連携も欠かせないが、こうした審議会でさえ一方通行ではいったいだれが、子どもの側に立てるのか、不安な気持ちになった。

私自身もなにもできなかった2年間だった、とl悔やむことばかりだ。
 島根県総合教育審議会が以下の日程で開催される。


日時  8月27日(木) 13:30〜15:30

場所  サンラポーむらくも 2階 瑞雲の間

問合せ先   島根県教育庁 総務課 0852−22−5406

傍聴できる。
昨日は、午後から島根県総合教育審議会だった。
教育長の挨拶は、今日の会議の説明だった。
法律の改正に伴って議会に教育委員会の活動状況の評価を送ることが
義務づけられ、その報告書には、有識者の知見を生かす、という項目もあり、
19年度については改正した「ビジョン21」を元に報告書を作成したい、
ということだった。

教員の採用試験の合否を議員に事前に伝えていたことのお詫び又は反省の弁もなく、
出雲で農薬空中散布のために健康被害にあった子どもたちへのお見舞い又は
心配しているとの言葉もなかった。

「ビジョン21」にしてもこれの改定に際し、十分な議論が行われたとは
思えないし、そのことに対して私の意見をメールで送り、きょうも
それについて質問したが、何の回答もなかった。
農薬空中散布についても県の予算が出ている事業の上に県立高校の生徒も
多数被害にあっている。
ビジョン21の施策1「心身の健康を大切にした教育の推進」の各論で
対応できる項目を作るべき、と提案したがこれも無視されてしまった。
なぜ、つけくわえることができないのか、だったら、具体的に
どのように子どもの命や健康を守る方針か、答えてほしかった。
昨年の出雲大社での事故を十分検証していなかったから、また、
同じ危険にこどもを晒してしまっているのに。

保護者の生活がますます厳しくなっている今こそ、教育委員会の
役割が大きくなってくるが、逆に保護者や子どもを追い詰めることになっている現状を
思うと不安になる。

また、この会では、子どもたちのコミュニケーション能力が足りないことが
良く意見として出てくるが、私も含めた委員にもまた、事務局にも
コミュニケーション能力が不足していると思った。
なにしろ、それぞれ、意見をいうだけでやり取りがないのだから。


島根県総合教育審議会の開催について

日程  2008年8月25日(月)13時30分から
場所  サンラポーむらくも(瑞雲の間)

傍聴できる。
問い合わせは、島根県教育庁 総務課(0852-22−5406)

本日、受け取った資料は、「教育委員会の点検・評価(案)」
ただし、19年度対象。
19年度に改定された「しまね教育ビジョン21」には、施策1に「心身の
健康を大切にした教育の推進」とあるが、子どもたちが、自分なりの
健康を自分で獲得する能力や環境を作るための具体的な取り組みが各論に
あるべきはずだが、欠けている。
付け加えて、私たち大人が、安心して子どもたちが生活できる環境を
できるだけいろいろな知恵を絞って整えることがまず大切だと
何度も事務局のほうに説明したが理解してもらえなかった。

平成19年度島根県総合教育審議会のホームページは、こちらから

しまね教育ビジョン21について、今年度、議論する場は、もうないので、
会議中に説明し切れなかったことについて、事務局にメールで送った。
学校給食ひとつとってもこれまでの歴史から話して現状、問題点まで
説明すれば、どれだけの時間がかかることか、、。
こまかくは、いろいろあるが、メールでは、最小限に絞った。
内容については、高山幸子が加筆した。



      ビジョン21への意見
                                 
                                   倉塚香織

 施策1「心身の健康を大切にした教育の推進」にあった「健康教育の推進」は、改訂案では「生活習慣の改善」に変わり、「食の教育の充実と地産地消」は形を変えて「生活習慣の改善」に残されましたが、「個を大切にした学校保健・安全教育の推進」は全て切り捨てられました。
今、子どもたちの心や身体の健康はさまざまな危険に曝されています。もちろん、子どもたちに関わるおとなは子どもたちの保健や安全を守るための研修を受けなければなりませんが、子どもたち自らの自分たちの心身を健康に保ち、危険から守る力を育む必要があります。通学路の危険性や災害時の対応などに関する現行の安全教育は子どもたちの心身を守るだけでなく、どうすればいいかを具体的に考えることで思考力・判断力を身に付けさせ、自信や自己肯定感を育んでいます。
 子どもたちに必要なのは、自らの心身がどのような危険に曝されているのかを知り、自分の力でなにができるかを考え、必要な場合は仲間や大人に助けを求めることのできる力です。シックスクールや農薬被曝の問題では、子どもたちに学校を通じて化学物質による健康被害の具体例や対策が周知されつつあります。出雲大社における農薬被曝では、一歩踏み込んだ学習を受けていたら、高校生は散布直後の散布地域内には立ち入らなかったでしょうし、仮に立ち入ったとしても、農薬を浴びたら、その事実を家族や教職員に告げ、農薬を洗い流すなどの処置を受けることができたでしょう。同様に、野球部の熱中症についても、気温の高い日の水分摂取の必要性について教育を受けていたら、指導の先生には直接言えなくても、保護者や教職員に相談することができたでしょう。
これから先もさまざまな問題が起きてくると思います。問題が発覚したら速やかに情報収集し、保護者や教員だけでなく、子どもたちにも周知して、自らを守るにはどうすればいいかを考えさせて下さい。学校保健委員会などへの周知も含めて新しい情報の提供がこれから先、ますます重要になってくると思います。防犯教育では進められつつありますが、助けを求めることは、自分だけでなく、他の子どもたちも危険から守ることになると繰り返し伝えて下さい。

 食育については、なぜここまで朝食を取ることにのみこだわるのかが、よくわかりません。朝食を取っていなくても体調も集中力も損なわれていないのなら、それでいいのではないでしょうか。
大切なのは健康管理で、朝食を取ることではないと思います。朝食を抜くことで体調不良や集中力の低下を招いているとしたら、大切なのはそういう状態に陥っていることに気づくこと、どんな朝食を取れば健康を取り戻せるかを考えて、対策を取ることです。保護者だけでなく、子どもたちの、保護者に頼んだり、自分で作ったりして朝食を取る力、
そうできないのなら、誰かに相談できる力も養う必要があります。
朝食を取ったかどうかのみをたびたび、学校で調査することにどれだけ意味があるのでしょうか。私の周りでは「適当に答えている」という保護者が私も含めて多いことを考えると、不要ではないかと思います。
 また、食については、栄養管理だけでなく、現行の教育で子どもたちが学びつつあるもっと大切な側面があります。子どもたちは地域のイベントや交流授業で、みんなで同じ物をたべたり、作ったりして楽しく学んでいます。1つは「食の楽しさ」です。楽しく食すること、おいしいものをたべることは、生へのエネルギーを引きだします。もう1つは「食に関する感謝」です。もう一歩踏み込んで教えていただきたいのは、なにをどうたべるかの選択は、だれにでもできる社会参加であるということです。地産地消は、地域の農林水産業を支えることでもあり、環境を守る運動でもあります。また、食農教育の推進も是非残してください。(ビジョン21の33P)農業体験を取り入れている小学校がまだ60パーセントですから、もう少し引き上げる必要があるのではないでしょうか。

 学校給食についても、安全・安心を確保し、地産地消を推進するには、800食規模までが望ましいと言われています。たべものは、作る人とたべる人が近いほど美味しいのは誰もがわかっていることです。平成の大合併を経て、今、望ましい形で続いている給食まで合併してしまうことがないよう、今の規模でできるだけ続けられるような項目が欲しいと思います。たとえば、「地産地消を実施するために給食は、自校方式か、規模の小さいセンターが望ましい」というような文言を付け加えることができないのでしょうか。(学校給食の栄養士だった方によると、5000食以上になると、食べ物を作っていると言う感覚がなくなるそうです。)
 P27の地産地消の推進と安全な食材の提供の「学校給食への地元野菜の導入割合」の目標値は、ここのところの食材をめぐる事件のことを考えても、是非、残して欲しいと思います。できれば、給食にも美味しいということと、楽しくいただくをどこかにいれていただきたいです。

 5の「地域への愛着と誇りを育む教育の推進」という見出しは、違和感があります。
先月、飯南町のふるさと教育の発表を見ましたが、地域のことを調べていったとしても、それだけで愛着と誇りが生まれるとは限りません。それは、私たち大人が積み上げてきた社会のありようですから、仕方のないことです。
 まずは、地域社会に生きるものとして、その地域のいいところも悪いところも含めて、ありのままを知り、よりよい地域にするために、どうしていけばいいか主体的に参画し、
地域のひとたちと協働して、知恵を出し合いながら変えていったり支え合ったりする力を育むことが必要ではないでしょうか。できれば、元の「地域社会に主体的に参画していく力を育む教育の推進」に戻していただきたいと思います。
今年度は、最終の審議会になるらしいということだが、まだ、現状を十分、
出し合っていない、という思いを強くしている。
たぶん、ほかの委員さんもそうではないだろうか。
この状態で、教育ビジョンを変えてしまうなんて、これを作られた委員さんと
こどもたちに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

今は、何をどうしたらいいのか見当がつかない。

生きる力のために重要な健康教育が削られたことが一番の気がかりだ。
子どもたちも先生もぎりぎりのところに追い詰められている現状がある今、
自分で自分の心や体の健康を守っていく方法を学んだり考えたりすることが
生きていく力になるのに、それが、あっさり削られた。
私が、質問しても事務局にふってもいただけないので、削られた理由もわからない。

特別支援学校のことも気になっていたが、意見を言う時間がなかった。
重度の障害を持つ保護者から、学校に見た目は障害と思えない生徒が
増えているのに先生はふえず、手薄になり、不安を持っている、との話を
聞いたばかりだった。

シックスクールについては、不登校のところに載せた、と言われるが、
シックスクールがもたらすものは、不登校だけではない。
それを、少しの体の不調と我慢をして、居続けると、アレルギーや化学物質過敏症の
発症の引き金になったりする。そこまで、説明しなければならなかったのか、、?

と、いうことなら、まったく時間が足りない。

その上、わからないのは、発達段階を箇条書きにしたA3の大きさの
表を一般向けとして出してこられた。
それに基本理念と書いてあるのにビジョンの基本理念とは別のことが書いてある、、。
「子どもが人として育っていくには、発達段階に応じた教育が必要です」と。
そうだろうか。
発達段階に応じた教育を受けていなければ、人として育つことができない、、
ということなのか、、
学ぶことは、いつからでもできるはずだ。
表の学童期では、<話すこと・聞くこと><書くこと><読むこと><数や計算に関すること>
後は、あいさつ、礼儀、スポーツとスポーツにおける健康、バランスのとれた
感性豊かな人間、、、となっている。
家庭にもさまざまな要求をされており、あるべき親、あるべき子どもの姿を
言われ、読んでいるうちに現実との相違にため息、、。
その上、早寝、早起き、朝ごはんまで言われたら、放っておいて欲しい、と思うのは
私だけだろうか。
放って欲しいといえる親は、まだいいのかもしれない。
たいていの、まじめな人は、一生懸命、これを目標にがんばって、疲れて、、、
となりそうだ。
大人のおめがねにそうように話し、聞き、昔のように読み書きそろばんもつつがなく
こなし、明るく元気に挨拶をし、怪我などに注意をしながらスポーツをし、
偏りがないバランスのとれた人間、、その上での感性って、、、?

本来、子どもは、自然の中で思いっきり遊んだり、仲間や地域の人とああだこうだと
関わりながらときにはぶつかりあいながら、人との関係を結び、自分が自分らしく
生きれる場所を知恵を出し合いながら作っていく、、
その土地でとれたものを、見える範囲で作られたり調理されたものを思いっきり
おなかをすかしたあとで、食べる。寝る。
そんな経験のなかから、元気な自分、弱い自分、いろいろな自分との
付き合い方を身につける。
それの繰り返しの1部に勉強があるのではないだろうか。
そこに、社会が、分け入ってあるべき子どもの姿を示すことにどれほどの意味が
あるのだろうか。

教育行政のするべきことは、安心して勉強したり過ごしたりできる環境を作ること
それしかないと思うが、それが、整っていない今、全力を尽くして子どもたちの
ためにそれを用意することではないだろうか。

さっき、中学校のPTAの連絡網が入ってきた。
食生活についての講演会に参加者が少ないので参加して欲しい、というものだった。
友人から電話で、「食生活の講演会って言われても仕事がいそがしいし、休みを
とってまではいかないよね。不登校とかなら、いろいろ困っている人がいるから
聞いてみたいけど、、」と。
これが、現実だと思う。





総合教育審議会の3回目が以下の日程で開催されることになった。

日時 平成20年2月5日(火)13時30分〜15時30分
場所 サンラポーむらくも 2階 瑞雲の間
会議が公開されているので、傍聴できる。
これまでの会議録、資料などは、島根県教育委員会のホームページ内の
島根県総合教育審議会のサイトへ
きょうは、午後から、ふるさと教育中央フェスティバル(出雲教育事務所管内)が
開催された。
ふるさと教育のこれまでの3年間の成果とこれからを考える、というのが、趣旨だった。
会場は、飯南町・ふれあいホール。
第1部は、記念講演。講師は、有馬毅一郎氏(元島根県立島根女子短大学長)
演題は、「ふるさと教育の深化・充実のために」
佐田町出身の有馬さんは、ふるさとの山や川が自分を育ててくれたことを考えると
子どもたちにとって、自然との日常的なふれあいが大切であること、地域の人の力も
借りることなどさまざまな例を挙げながら話された。
印象的だったのは、レイチェル・カーソンを取り上げられたことだった。
レイチェル・カーソンの言葉として
・子どもたちに不思議さへの目を開かせよう。
・美しいもの、未知なもの、神秘なものに目を見張る感性(センスオブワンダー)
を育むために子どもと一緒に自然と触れ合おう。
を引用された。
私は、行政主催の講演会で、農薬の危険性を訴え続けたレイチェルカーソンが
取り上げられたことが意外だった。
ひとりひとりのこどものために、、、と言われた有馬さんのお話を聞きながら
松枯れの農薬空中散布のために体調を崩し、父親とも、大切な友達とも別れて
転校を余儀なくされた小学生の悲しみを、有馬さんだったらわかっていただけたの
かもしれない、出雲大社で農薬を浴びて健康被害にあった高校生のことを
有馬さんなら、こころから、心配してくださったのかもしれないと思ったりした。

第2部は、学習・実践発表
最初は飯南町立志々小学校の全校劇、「志々っていいな」
全校生徒20人の子どもたちが、地域でとれるワサビのことや、植樹、枝打ちの体験を
劇を通して、はじめて知って驚いたこと、植樹の大切さを学んだことなどを
伝えてくれた。3000本植樹して育つ木が300本、ということなど、私も
はじめて知った。


次は、飯南町頓原公民館の実践報告。
公民館での体験活動、4泊5日の生活体験通学合宿について報告される。
気負わず、自然体で取り組んでおられるところに好感がもてた。

最後は、飯南町立赤来中学校の学習発表。
「赤来タイム〜ふるさと飯南を知る学習〜」を通して。
いずれも中学校1年生の発表だった。
・飯南町の雪の歴史と現象について
・石見銀山と銀山街道に関わる人々
いずれの発表も掘り下げたものであり、中学生らしい視点に、ふるさと学習は
いずれ、私たちの生き方、地域のあり方も子どもたちに厳しく問われることに
なるかもしれないと思った。

以前、島根大学のゼミに出雲市のガス化溶融炉(出雲エネルギーセンター)について
市民として話して欲しいと頼まれ参加したとき、掘り下げた学生さんの調査に、
ごまかしはできないと感じ、無力だった大人で申し訳ないと謝ったときのことを
思い出した。



昨日は、午前中、総合教育審議会で話し合っている「しまね教育ビジョン21」に
ついて、わからないところ確認をするために、総務課課長さんとお会いする。
伺ったのは、私と、高山幸子、木村衣月子、出雲から私以外にひとりの合計4名。
あらかじめ、約束させていただいていたが、「30分しかない」と最初に言われた。

最初に、私のほうから、2003年にあれほどの時間と多くの県民を巻き込んで作った
ビジョンを今、なぜ変えなければならないのか、お聞きした。
説明が理解しにくかったので、文章でと誰かが言ったら、課長さんが
「なぜ文章ですか」と強い口調で言われた。
私は、「審議会で意見を言わせていただくときに、曖昧な情報を元にしたくないのです」と説明した。
私は、変える理由が明確でなかったら、話し合っても焦点が定まらないのではというこ
とを心配している。

ビジョンの文章変更については、ほとんど課長さんが関わっておられるということは、
確認できた。
具体的には、見出しの部分にこだわったことを言われた。
私も、すぐに見出しは目に入る太字になっているので、そのことは理解できたが
では、なぜ、大事な文を削除したのか、わからないことが多かった。
最後に、私のほうから「これは、誰が読むものですか」と聞いたが、答えはなかった。
それで、私は思わず笑ってしまったが、いったい、誰がみているのだろう、、、。


午後は、スパイスで「農・食・医を考える連続講演会」の打ち合わせがあった。
講演のテーマとして、化学物質過敏症、電磁波過敏症、学校におけるフッ化物洗口、
キューバにおける有機農業、を提案したところ、今の石油の高騰などを踏まえて
キューバの農業についてに決まった。
アメリカの経済封鎖、ロシアの崩壊で、石油製品が途絶えたキューバは、石油製品である
農薬や化学肥料を使わない有機農業を選択した。200万人の首都が耕され、有機農業で
自給することに成功している。
同じ状況の北朝鮮は、核を選択した。
人のからだや環境に配慮した有機農業を選択したことでその考え方が、医療や教育にも
波及していると聞いている。
講演会は、3月に松江でと決めた。きょうから講師の交渉などはじめた。

この打ち合わせ中、午前中の教育委員会の話も出た。
「しまね教育ビジョン21」では、朝食を強調していることを話したら、小学校でも
食べたものや寝る時間おきる時間を記録させられたり、懇談会でその話が出たりして、
これがすべてと思わなくても反論できない雰囲気のときもあるらしい。
朝食を摂取することがいいと思い込んでいる人が悪いとは言わないが、それを
全員に押し付けるとうまくいっていない人を追い詰めることになるし、健康のために
食べないことを選択している人も戸惑うし、注意しなければならないと思う。

先日、第2回目の総合教育審議会の会議が、開催された。
12名の委員のうち、11人が出席。
私は、もう少し現状把握に時間をとるものと思い、その準備をしていたが、
直前になってビジョン21の修正案が事務局から送られてきてすこしあわててしまった。

子どもたちが自分の命や健康を大切にすること、大切にされていると実感できること、
の項目が、後で傍聴に来ていた高山幸子に言われて気づいたが、各論ではその項が
消えてしまっている。

行政の不手際のために命を失ったり、健康を損なった事が相次いだが、事後の対応も
不十分だったことなど、考えれば、きちんと項目としてあげておいて欲しいと思った。
また、会議中、意見が出た性教育について、どの部分にいれるのか、わかりにく
かったが、各論にそのこと(命や健康を大切にする)を入れることで落ち着くのでは
ないかと思った。

各論の最初は、「心身の健康を大切にした教育の推進」。
ここの基本的な考え方が大幅に削られてしまった。
特に、「子どもを社会の宝として社会全体で子育てを支援し親が安心をして楽しく
自信を持って子育てができるように」の部分は、今の子育て環境を思えば、削って
欲しくないところだった。
また、朝食摂取が強調してあるのも、ひとつの価値観を押し付けることなるのでは
ないかと心配だ。
子どもによって健康の保ち方も違うし、この不況で朝早くから、夜遅くまで働かざるを
得ない家庭もあることを、考えればもっと配慮のある書き方が必要だと思った。

ちなみに、朝食を抜いて元気になったという人もいる。私もそのひとりだが、実感
としては、私の場合は、3食食べると、消化するためのエネルギーが足らなくなるから
疲れる、ということかもしれないと感じている。
これは、私の個人的な感じだが。

「朝食抜き!時々断食!・・免疫力・自然治癒力健康法」の著者の渡辺正医師は、
子どもの健康にも有効と書いておられる。
長い間、食べ続けていたものを、やめるのは、簡単ではないが、慣れてくると、
次第にだるいというような感じが少なくなることに驚く。
私は、素人だから、自分のことしかわからないので、もしかしたら朝食が必要な人も
いると思うので、具体的に朝食、と書かず、バランスのとれた食習慣という表現の方が
いいのではないか。

不登校のところでも今の学校の状況を示す大切な文章が削られていた。

会議では、わかりやすくまとめてある図式のものでさえ、もっとわかりやすく
イラストなどをいれたらどうか、という意見や文章が削ってあり読みやすくなったと
いう意見が出た。
しかし、このビジョンを作成する2003年の審議会で、公聴会、パブリックコメント
などで多くの県民も巻き込んでできたビジョンの理念をそういう理由で趣旨からずれた
ものにすることには、あまり、賛成できない、と思った。
変えるためには、丁寧な現状把握と議論を怠らないで欲しい。

会議の最後に、私のほうからは、多くの県民が参画してできたビジョンをここだけで
かえるようなことではなく、パブリックコメントをとるなどしてできるだけ、県民も
意見を言えるかたちにしてほしいとお願いした。

会議の後、会議の日程をホームページ上に掲載すること、傍聴者の感想は、委員にも
見せてほしいとお願いした。
あらかじめ、会議の日程が公開してなかったら、傍聴することができないし、時間を
やり繰りして参加している傍聴者の感想や意見を委員が知らないということでは
会議の公開の意味がないと思う。
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