日記・・・身近な暮らしで

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2018/06/01 (金) | -
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山陰中央新報(6月6日付け)に、隠岐の島の松くい虫防除のための農薬散布について掲載された。

記事を転載する。

松くい虫防除薬剤散布、隠岐の島町が中止
  「体調不良」訴え受け

 島根県隠岐の島町は、5日までに、本年度予定していた松くい虫防除のための薬剤地上散布を中止することに決めた。
5月の空中散布後に体調不良を訴える人が出たためとしている。
 町によると、5月19日に布施、代、西村の3か所計66ヘクタールで薬剤空中散布を実施。26日に1家族3人が目の痛みや
立ちくらみなどの症状を訴えた。その後、病院で診察を受け、異常は認められなかったという。
 町は「薬剤空中散布との因果関係は明らかではない」としながらも、体調不良を訴える事案が発生したため、6月3日と同17日に予定していた防風林3カ所計3.6ヘクタールでの地上散布を中止した。
来年度以降、薬剤散布を行うかどうかは、周辺地域の住民の健康状態や意向などを確認した上で決める。
今年度も隠岐の島での農薬空中散布が実施された。
実施状況について島根県のホームページから転載した。 (青い文字)

松くい虫の被害から貴重な松林を守るため、隠岐の島町においてヘリコプターを使った薬剤散布が下記のとおり実施される予定です。

  隠岐の島町では、薬剤散布を行う松林周辺の自然環境、生活環境及び他産業への影響がないよう、被害防止の措置が講じられますので、皆様の御理解と御協力をお願いします。

  散布日程、散布区域等の詳しい情報を得たい方は、隠岐の島町役場農林水産課にお問い合わせください。

   (隠岐の島町のホームページにおいて、空中散布に関する情報が発信されています)

  1    散布予定年月日           平成26年5月19日(月)
                                                                          
 (散布日程は気象条件等により延期されることもあります)
   
   
2    散布予定区域              隠岐の島町代地区・西村地区・布施地区
   
    3  散布面積 
                69.04 ha

    4  実施時間                          午前5時頃 〜 午前9時
                                                                                  (散布時間は午前5時 〜 午前7時30分)
   5  使用薬剤及び散布量                 農薬名 : MEPマイクロカプセル剤
                                                                           一般名 : フェニトロチオン
                                                                          有効成分含有率 : MEP 23.5%
                                                            散布量(ha当たり) : 30リットル (薬剤12リットルを2.5倍に希釈)  
  
   
6    散布方法                            ヘリコプターを用いて空中から薬剤を散布
  
   7    散布予定区域周辺へお出かけのみなさまへのお願い

(1)散布日に散布区域周辺へお出かけになる方は、
                             事前に散布区域をご確認ください。
                                                                  →確認方法 
   ア  隠岐の島町農林水産課に問い合わせ
 イ    隠岐の島町のホームページで確認
(2)散布当日から散布後3日程度は散布区域内へ立ち入らないでください。
  ’
3)散布後1週間程度は、散布区域内および散布区域周辺での野草の実等の採取、 山水、湧水の採水は控えてください。
(4)万一、空中散布が原因と思われる体の不調で、頭痛、めまい、吐き気、下痢、  目の痛みの症状が現れたときは、
          隠岐の島町農林水産課に連絡のうえ、
 指定医療機関で診察を受けてください。なお、目のかゆみなどの異常を感じた場合
   は、こすらずにすぐ目を流水で
洗ってください。
          隠岐地区指定医療機関 : 隠岐広域連合立隠岐病院 08512-2-1356

   周知

      (1)連絡協議会を開催し、意見聴取と関係者への周知をする。

      (2)関係機関(教育、福祉、医療、公園、交通機関、警察)への協力依頼をする。

      (3)特に教育施設、児童福祉施設関係者には児童、生徒に周知が図られるようチラシを

                    作成、配布する。

      (4)病院へ周知し、農薬の中毒の症状と治療法に関する資料を提供するとともに、協力

                      を依頼する。

      (5)新聞、有線放送、チラシ、立看板、ホームページ等により散布に関する情報を広く

                      発信する。

   9  安全対策

       空中散布を実施する隠岐の島町では次の安全対策が講じられています。

            (1)住宅・公園等利用者集合場所、通学・通勤路等と散布区域までの距離を200m

                      以上を目安として確保する。

            (2)200mが確保できない場合は、関係者の同意を得るとともに安全が確保される

                      よう、交通規制、迂回誘導等に要する監視員、交通整理員等の配置をする。

            (3)通学等の時間帯までに、学校や通学路等に近い散布区域は散布を終了する。

            (4)安全確認のために気中濃度調査を実施する。

            (5)万一に備えた医療体制を整備する。

 10  お問い合わせ先    隠岐の島町 農林水産課 農林振興係              08512-2-8563

                 島根県 隠岐支庁 農林局 林業振興・普及第二グループ  08512-2-9647

                 島根県 森林整備課 森林育成・間伐グループ                  0852-22-5165 

 先日、立久恵峡を散策する機会があった。子どもの頃から慣れ親しんだ場所だが、乙立の方がガイドをして下さり、はじめて知ったこともあった。
洪水などの影響で昔と同じではなく、変化があるものの美しい自然は、そのままだった。
今年の猛暑は、ここ立久恵峡の松も枯らしていた。自然は、容赦なく木々を枯らしたり、また、新しい命を生み出したりする。このダイナミックな営みを、農薬でなんとかできるのか、20年、松枯れ対策協議会の話し合いに参加して議論の一部始終を聴いてきたが、やはり、私の答えは「いいえ」だ。


 
  きょうは、「出雲市松くい虫被害対策地区連絡協議会」が市役所で開催された。
マツノザイセンチュウ説をかたくなに信じて農薬散布にこれまで日本全国で約1600億円の税金を投入してきたのに松枯れは、収まるどころか、ますますひどくなっている。
なぜ、見直すことにならないのか、不思議でならない。

きょう発表された24年度の事業実績も25年度の計画も判で押したようにほぼ同じ方法で同じお金が費やされている。
内容は、薬剤樹幹注入(77,083)、抜倒駆除(12,540)、抵抗性松等の植栽(3,000)、危険木処理(9,000)など。単位は(千円)
そのすべてがマツノザイセンチュウ説に基づく事業だ。
そうこうしているうちにナラ枯れも広がっている。
まさか、また、農薬散布でなんとかする、ということはないだろうけど、これまでの経緯を考えると不安もある。

大内正伸さんの「植えない森づくり」によればマツもナラも菌根菌と深い共生関係を持っている樹種だそうだ。細根が死に、菌根がなくなる原因は、富栄養化だけでなく酸性雨などの問題も考えられる。
酸性雨の問題は、ずっと以前から松枯れの原因としても取りざたされてきた。
その上、自然の遷移も考えられると言う。「マツ→落葉広葉樹→照葉樹」という自然の樹種転換がもたらす遷移だ。
このように松枯れは、様々な要因が考えられるのにかたくなにマツノザイセンチュウ説だけに特化して多額の予算がつくのが、よくわからない。

松枯れの原因は、マツノザイセンチュウではないと考える専門家の声にも耳を傾けてほしいと思う。

大内さんはその著書の中で、年輪を持つかたい木を食い破る口をもっていないザイセンチュウがどうやって後食の傷によって作られたヤニの中を泳げるのか。そして幹部に到達できるのか?
.ミキリがかじった枝から線虫が樹脂道に侵入できるのは、全体の1割程度(あとはヤニにやられて動けない)
∪虫が樹脂道を速いスピードで移動するというのは、物理的に不可解に思える。
さらにカミキリが枝をかじっているとき後食時、センチュウは、すぐに出てこない。

大内さんは、これらのことを考えれば「カミキリが枝を食べているときセンチュウがマツに乗り移り、膨大な数でマツの全体に移動していく」というのは、確率的に大変低いと考えられる、との結論に達しておられる。
その上で、幹で発見されるマツノザイセンチュウは、マツが衰弱して幹から樹脂を出さなくなったマツにマツノマダラカミキリが産卵、そのときにザイセンチュウが、幹内に入り込んだ、との考え方を示しておられる。

同じような考えを持つ在野の研究者がブログでも書いておられる。
http://blog.goo.ne.jp/mienaihosi/e/21cf095d24f03f5138810c3674d091a3







  「平成24年度出雲市松くい虫被害対策地区連絡協議会」が以下の様に開催される。

1.日時  平成25年3月19日(火)14時〜15時30分

2.場所  出雲市役所6階委員会室

3.議事  (神24年度松くい虫防除対策事業実績について
       ∧神25年度松くい虫防除対策事業計画について
       C枌肋招粉冓歔澗从について
       た肯喨歔粥再生等係る取り組みについて
       イ修里曚


※傍聴できる。

問い合わせ先  出雲市産業観光部森林政策課  筺 0853-21-6996)
 大内正伸さんという方の「植えない森づくり」〜自然が教える新しい林業の姿〜(農村漁村文化協会発行)が面白い。

大内さんのブログは、こちらから

松枯れの対策協議会への参加や地元の方々に山の様子を聞いたりして、私なりにわかってきたことがあった。国富小学校の裏にある山は、長い間、農薬空中散布をしてきたが、松枯れは、止まらずすっかり、枯れてしまった。その後、市に確認したところ「放置」した状態であったが、特に、禿山にもならず、それどころか広葉樹の林になっている。先日、通りかかったら、紅葉が綺麗だった。

「植えない森づくり」の中には、松枯れについても書かれている。その中に全国に先駆けて農薬空中散布をしてきた広島市の例が書かれていて、全面積の半分以上がアカマツにおおわれていたが、農薬が効かず、80年代にはすっかり枯れてしまった。今、その跡地には実生の木が生えて大きく育っているそうだ。(主に広葉樹で実生から再生したアカマツも混じる) 「松が枯れれば葉を落として空間ができ、林床に光が射してそれまで中層で待機していた広葉樹や、じっと耐えていた後続の稚樹が一気に枝葉を伸ばす。それらが大きく育って松枯れの山が緑あふれる森になる。」
本を読みながら、思わず「うん、うん」とうなづいていた。

長い間、松枯れは、マツノザイセンチュウが主な原因とされ、それの運び屋、マツノマダラカミキリを農薬で退治すればなんとかなる、という発想で農薬空中散布が続けられてきた。大内さんのこの本が執筆された2010年まで、33年間で1650億円(推定)の税金がこの事業に費やされてきた。この間には、松枯れの主因は大気汚染、酸性雨とする研究、それらに基づく書籍も出されたものの、マツノザイセンチュウ退治をすれば何とかなる、という国の考え方は変わらず、松は枯れ続けて出雲市だけでなく全国的に散布区域は年々減少した。
 松枯れの再検討会議で再三、会議に招いてほしいとお願いした(実現せず)小川真さんが書かれた「森とカビ・キノコ」のなかからの引用もある。マツもナラも菌根菌と深い共生関係を持っている樹種だそうだ。「細根が死に菌根がなくなると、ブナ科樹木のように養水分吸収や根の保護をキノコにたよっている植物は、すぐ水切れを起こしてしまう・・・マツ科やブナ科、カバノキ科、フタバガキ科などの樹木にとってキノコは、その機能を増強するように共進化した必須のパートナーである」(小川真「森とカビ・キノコ 築地書館129ページ)
菌根が死に、菌根がなくなる原因を人が入らなくなって森が富栄養価したことに加えて酸性雨という問題も詳しく書かれていて説得力がある。

また、植林の弊害も書かれていてこれもまた説得力があり、出雲市の松枯れ対策が、林野庁だけを頼りに話し合っていたことが悔やまれる。

大内さんの本には、植えない森づくりの実践家、平野虎丸さん(NPO法人エコシステム代表)も紹介されている。
 化学物質過敏症の方のブログで、日本が農薬使用量世界一、という表が紹介してあった。
最近、アレルギーや化学物質に過敏な人が、増えていると実感しているので、やはり、そうだったのか、という思いだ。 

この方は、農薬空中散布のときには、「背骨がカチカチになってきて、手がしびれたり、神経がぴくぴくしたりしてきました。また、頭は締め付けられるような痛みが激しかったです。精神的にもイライラしたり鬱になったりと…。冷え症も半端じゃないほど冷えてきて、内臓下垂にもなり、食欲もなくなり…何がおっこっているのかさえ分かりませんでした。」

と自身のブログに症状が悪化していくようすを書いておられる。
 
最初は、更年期かと思うほど、いろいろな症状が出たらしい。しかし、農薬空中散布が実施されている地域だったので自宅を出たり、農薬や化学物質を避ける生活や、デドックスをしているうちにそうした症状が軽減した。
ただ、この方は、農薬や化学物質のために、住んでいた自宅を出て仕事もできない状況に追い込まれるなど大きく人生も変わった。このことは、原発事故で家や仕事を失った人々と共通していると思った。

日本の経済は、こうした犠牲を踏み台にして成り立っている。
それでも、なお、こうしたことを続けていいのか、国民的議論にならなかったらおかしいと思う。





 松枯れ対策に農薬空散以外の方法が、これからも出てきそうだ。
以下は、日本農業新聞(2012年5月31日)から 

松くい虫媒介するカミキリムシ退治 「被害木と天敵」密閉 繁殖源を絶つ 島根県が防除技術考案   
     
 島根県中山間地域研究センターは、松くい虫(マツノザイセンチュウ)を運ぶマツノマダラカミキリを、天敵のボーベリア菌で簡単に退治する技術を考案した。繁殖源となる被害木と菌の付いた不織布を一緒にしてビニールシートで密閉するだけだ。試験では、カミキリムシの駆除率が9割を超す高い防除効果を示した。松は県内で田畑の防風林として使われることが多く、センターは技術の普及に力を入れている。

 県内では、海岸部を中心に田畑を塩害から守る役割を松林が果たしている。近年、松くい虫による枯死で、年間2万立方メートルの松が失われているのが現状だという。


 センターは、松くい虫を運んでくるカミキリムシを防除するのが被害軽減に結び付くと判断。ボーベリア菌に触れると死滅する性質に着目し、防除技術を考案した。

 松くい虫が枯死させた木でカミキリムシが繁殖し、幼虫も生息する。この性質を踏まえ、防除法は(1)被害木を30〜40本束ね、菌の付いた不織布(長さ50センチ、幅2.5センチ)をかぶせる(2)成虫が出ないようビニールシートで密閉する――と簡単だ。目安として被害木1立方メートル当たり4枚の不織布を使う。羽化する直前の5月上旬から9月末に設置すると、最も効果が高いという。

 センターが2年間かけて行った実証試験では、この防除技術で駆除したカミキリムシは、被害木を束ねただけの対照区に比べ10倍以上多かった。2年間の平均駆除率は、試験区の95%に対し、対照区では26%だった。

 林晋平主任研究員は「密封することで、虫が菌と接触する機会が増える。シートから逃げ出しても、14日以内に死ぬ確率が高い」と指摘する。

 菌の付いた不織布は現在、県内の森林組合やJAなどが販売している。価格は被害木1立方メートル当たり7000円。薬剤を用いる技術に比べると、3倍のコストがかかる。林主任研究員は「薬剤散布は人の出入りが多い場所では使いづらい。手軽さを知ってもらい、普及につなげたい」と展望する。



  このところ、総会のシーズンでもあるせいか、団体に所属している人から、「農薬空中散布を再開できない理由を短く説明するには、どうしたらいいか」と聞かれることが続いた。

そういう場合には、出雲市の松枯れ再検討委員会での結論が、出雲市の結論となっているので、それを簡単にまとめてお伝えすることにしている。

―弍聖垠鮃被害原因調査委員会で、空中散布と健康被害との関連が否定できないとの結論が、出されている(否定した委員はひとりもいない)。これが、覆されない限り再開できない。

効果がある散布を行うためには、まわりの被害木またはその疑いがある松をすべて、伐採するなどの徹底した対策が必要である。
  隠岐の島町の農薬空中散布の実施について島根県のホームページに掲載されている。

実施日 5月22日(火)

実施時間  午前5時頃〜午前9時頃(散布時間は午前5時〜午前7時30分)

実施区域  隠岐郡隠岐の島町 西村、布施、代地区  69.04ha  

島根県のホームページはこちらから

隠岐の島町は、町役場に問いあわせたところ、きょうか明日、ホームページに掲載する予定とのことだった。
また、5月17日発行の町内の広報に掲載、前々日には、防災無線でも周知、 町内の福祉施設、近隣の子どもの施設、観光協会などには、文書で周知予定との事だった。

隠岐の島町のホームページは、こちらから



 

 

 

 

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