日記・・・身近な暮らしで

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暮らしの中で見たことや感じたこと、考えたことを
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2018/06/01 (金) | -
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 大田の自然と生活環境を守る会から「宅野の海にダイオキシン」ゴミ処分場の建設に反対した住民たちの3年半の実録手記が送られてきた。

 2008年、世界遺産の大森銀山に程近く、小さな港と古い町並みが美しい大田市宅野の町にふってわいたように知らされたゴミ処分場建設計画。
計画決定後に住民説明会が開催され住民の生活圏に隣接する場所にゴミ処理場を建設することにより、将来にわたり、未知数のリスクを抱えることを心配した住民の方々の反対運動の経過がこまかく書かれている。

自治協会を利用した強引な合意。住民の中には計画すら知らない人もいたというのに。
反対をする住民の方々は501人の請願署名を集め、
1.住民や学識経験者をまじえずに行政だけで一方的な候補地選定がされたこと
2.宅野での建設ありきで現地説明会が行われていること
を問題として市長に対して回答を求めたが、一方的な説得が行われるだけだった。

住民の方々はそうしたことにも負けす、地道な市民活動で、大田市にある既設の処分場から過去に基準値を超えるダイオキシン類や砒素が検出されているにもかかわらず、公表されていなかった事実も明らかにした。
そういえば 今から15年前、島根県の女性の母乳中ダイオキシン濃度が全国一になったことがあった。あの後、2度と調べられることはなく、不安が残ったままだ。もしかしたら、との疑念もわく。

読み進むうちに、出雲で起こった農薬空中散布と同じ構造であることも気づかされる。

冊子のなかに「見せかけの市民参加」という見出しがある。
市民に十分な情報を公開しないまま、公聴会を開く、というお決まりのコースをたどって処分場が建設されてしまった。

「見せかけの市民参加」に、私たちは、どれだけだまされてきたか・・・
その結果、福島の原発事故という大きな代償もはらうことにもなった。
ずっと、あとになって見せかけだった、と知るだけの国民であり続ければ、未来は、代償だらけになってしまう。
この冊子には、見せかけと闘った住民の方々の思いがつまっている。
20日の新聞は 「大田市が同市仁摩町宅野で建設を進めている不燃ごみ処分場問題で、計画に反対する予定地の地権者5人が20日、調査のための立ち入りや個別交渉を拒否する旨を市に通告した。同計画では、設計・調査委託費の補正予算案が12日の臨時市議会で可決されたが、地権者44人への戸別あいさつは直前の7日からで、反対地権者たちは「計画ありきの一方的で強引なやり方だ」と抗議。所有地に「測量調査お断り」と書いたのぼりを立てた。」と報じている。

宅野の自然と生活環境を守る会のサイトはこちらから

事務局長の西尾さんのサイト(石見銀山ロマン)はこちらから

建設を進めようとする市とそれに真っ向から反対している住民。
どこにでもある公共事業の進め方だと思った。
阿国座の公文書を見たときにも感じたが、最初に公共事業がありき、で、それが必要かどうかの議論の場は、密室だ。
ここが、変わらない限り、こうしたことが、続くのではないかと思った。
美しい宅野の自然を守ろうとすることと、ゴミをどう処理するか、考えることは決して矛盾することではないと思う。
地元に昔からあるものを大切にしながら、そこに暮らす西尾さんに共感するところが、多くあった。
大量に消費して、大量に廃棄する、というような時代は終わったと誰しもが感じはじめている。
ここで、少し立ち止まって考えてはどうか、と立てられたのぼりが、訴えているように見える。

以下の写真は、今年訪れた宅野の港と町。




きょうは、すこやか会のリクリェーションで仁摩町宅野で「石見銀山ロマンカフェ」を
開いておられる西尾さんを訪ねた。
西尾さんとの出会いは、宅野地区に予定されているゴミ処分場のことで、いっしょに県庁に申し入れに行ったことだった。
すこやか会の連絡会のときにその報告をすると会員からみんなで行ってみようと提案があり、総勢11名で伺った。
最初に西尾さんの案内で「為山塾」という大きな古民家を見学する。
玄関に入って上をみあげると太い材木が組まれた高い天井、玄関からは、続きの間が広がり、一見、出雲でも見られる古い大きな家だが、上がってみると表に茶室があったりして
おもしろい作りだった。ここはコンサートなどの催し物などにも貸し出されているということだった。
その隣に、西尾さんのお店があった。地元の人から譲り受けたものの40年空き家だったので埃だらけだったり、あちこち修理が必要だった。幸い、宅野の周辺には大工さんや左官さんがたくさんおられ、協力してもらってリフォームしたと話してくださった。町の中の何気ない一軒屋だが、中に入ると土間には、リフォームされた机やいすがおかれ、落ち着いた空間になっていた。食事の後はおいしい珈琲と紅茶ケーキ。
その後、西尾さんに案内していただいて町を散策した。
お寺が多く、お醤油の製造元の古い土壁が、歴史を思わせた。
人口600人ほどの小さな町だが、りっぱな住宅も多くあり、銀や漁業で豊かでにぎわっていた時代があったことを思わせた。
この静かで歴史のある町に、どういういきさつでごみ処分場がくることになったのか
わからないが、その建設には、町の人々も巻き込んで十分説明、議論があってほしいと
思った。

石見銀山ロマンカフェのサイトはこちらから
宅野の自然と生活環境を守る会のサイトはこちらから
松江「たべもの」の会の会員の知人が、大田市宅野地区に住んでいて、住宅の
近くに不燃物処分場が建設されようとしていることを聞いた。
反対運動の事務局長の西尾さんは古民家を拠点に石見の素朴で美しい自然を
楽しみながらいろいろな活動をしておられる。昨年末、いきなり、住宅の近くに
処分場の話が持ち上がり、これについて白紙に戻し最初から議論しなおすように
求めておられる。
私たちもせっかく島根に来てくださった西尾さんの助けになることはないだろうかと
考え以下の要望書を島根県に同様の内容の要望書を大田市に提出(郵送)することにした。
宅野の自然と生活環境を守る会のホームページはこちらから

島根県知事
 溝口 善兵衛 様
                   
大田市宅野地区に計画中の不燃物処分場建設の再考を求める要望書

 わたしたちは、身近な暮らしで起こっている問題について取り組んでいるグループです。大田市宅野地区に計画中の不燃物処分場建設の再考を求めて、要望いたします。

 わたしたちの会員の中に、「宅野の自然と生活環境を守る会」事務局の石見銀山カフェロマンの西尾功さんの知人がいます。わたしたちは、宅野に1ターンして古民家カフェを開業し、島根の自然と人情と暮らしの豊かさについて全国に情報発信し、Iターン・Uターンを呼びかけておられる西尾功さんの活動やYouTubeの「古民家でお昼寝」でも紹介された出雲市の保育園の子どもたちの古民家探検や海辺での自然遊び、採ってきた貝を入れた汁もいただいた昼食、古民家でのお昼寝などの体験学習を高く評価し、本当にいいひとに島根に来ていただけたと喜んでいます。

 宅野の豊かで清浄な自然をこよなく愛して下さっている西尾功さんのお住いのすぐ近くに、大田市が不燃物処分場の建設を計画していると知って、わたしたちは恩に仇で報いる行為だと憤りすら感じています。管理型の処分場に関しては、処分される廃棄物に含まれる化学物質の飛散や揮発、シートの破損による地下水汚染、廃棄物を搬入するダンプの危険性や排気ガスなどの環境悪化・環境汚染に対して、全国で建設反対運動が起きています。地下水汚染が起きれば、子どもたちが遊んでいたあの海にも化学物質が流れ込みます。1度汚染が始まれば、埋め立てられた全ての廃棄物を掘り出して移動させることができたとしても、汚染された土や地下水を浄化することは不可能で、取り返しがつきません。また、環境汚染が発生しないとしても、古民家カフェの近くに不燃物処分場が建設されることによる風評被害が心配です。
 大田市に建設の再考をご指導下さいますよう、よろしくお願いいたします。
(文責 高山幸子)
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